ちょっとした自惚れ

ちょっとした会話の中で

ちょっとした言葉の節々に

ちょっとした自惚れが

ちょっとだけ見え隠れする。

ちょっとしたそんな人を

ちょっとだけ褒めたりすると

ちょっとだけそんなことないなんて

ちょっとだけ否定しながら

ちょっとだけ満更ではないような

ちょっとした笑みを

ちょっとだけ浮かべたりする。

ちょっとした自惚れは

ちょっとした幸せの

ちょっとした根源にもなるし

ちょっとした苦しみの

ちょっとした根源にもなる。

ちょっとだけ知識のない

ちょっとした熱心さは

ちょっとだけ光のない

ちょっとした電球と同じ。

ちょっとした自惚れによって

ちょっとだけ不幸にも

ちょっとだけ滑稽にも

なるのである。

ばいちゃ