酷の細道

月日は

長い時間を旅していく

旅人のようなもの。

その過ぎ去って行く一年一年を

旅人としてどう過ごすか。

自分で選んだ仕事に

生涯を注ぎながら

出会った仲間と共に

老いていこうとする者は

同じ目標がある

旅の中にいるのであり

その旅を住まいとするのである。

しかし

旅の途中で襲い来る

嫉妬や妬みに負けたり

付き合う人の選択を間違え

今も昔も旅を途中で諦めて

脱落する人は多い。

物事についての考え方や

人と人との関わり合い方で

自分の旅路が太い道になるのか

もしくは

細い道になるのかが

決まるのである。

何処をどの場所を旅しても

上手くいかない自分に

腹を立てながら

ずっと悩み続けて

自分探しの旅をしていても

1度は何処かで

覚悟を決めて終着しないと

道はだんだん細くなり

いつしか無くなるであろう。

道を見失う前に

キモい自分にサヨナラをして

足場を固めながら

新しい旅に出発する。

このまま旅をしていても

心が汚れ荒んでいる限り

自分の周りにある

綺麗な景色や美しいものにも

気付くことはできないまま

人生という名の旅路が

酷の細道になるのだ。

ばいなら