遠くのものは美化される

何ごとも

はじまりのときほど

心が弾むことはない。

何ごとも

想像しているときほど

希望で胸が膨らむことはない。

はじまりのその先は

まだ見ぬ想像の世界。

そんな想像の世界が

現実になってしまうと

落胆することが

結構多いのである。

手の届かない場所にあるときほど

そのものを

美化することができて

素晴らしいもだと想像できる。

手の届く場所になった瞬間に

そのものは

現実のものとなってしまい

糞みたいなものに変わる。

恋も仕事もはじまりは

自分の想像の中でつくられて

美化してしまうことが多い。

しかし現実になれば

糞以下の落胆差を

目の当たりにすることが多い。

だからといって

想像のままにしておいても

何も生まれないし

前に進むこともできない。

何かをはじめようと決めたなら

まだ見ぬ想像の世界が

どんな現実になるのかを

ある程度想像しておくべきだと

思うのである。

現実が糞みたいだったとしても

その現実乗り越えれば

また糞の香りが

花の香りに変わることもある。

遠くに想いを馳せることも

現実を見つめることも

人生を選ぶときは

必要なんだと思うのである。

ばいちゃ