ムチを舐める

僕らの仕事は

スタイリストになる

という目標が大前提にある。

スタイリストになるまでの間

厳しいことを言われ

それに苛立ち悩んだり

そして耐え忍びながら

日々精進していくものだと思う。

アメとムチなんて言葉を

たまに聞くけど

アシスタントのときほど

アメを貰うことは少なくて

ムチを打たれるほうが多い。

しかしそのムチは

イジメているわけではなく

ちゃんとしたスタイリストに

なって欲しいと願う

先輩の愛あるムチだと

思ったほうがいい。

そんなふうに思えるか思えないかで

成長する度合いが

変わってくるのである。

スタイリストになってしまうと

達成感に精進する気力を

奪われる人が多い。

スタイリストになってからは

先輩からのムチというより

自分が自分に

ムチを打っていかなければならない。

アシスタントの頃に

ムチを打たれることを避け

アメばかり舐めていた人ほど

自分にムチを打つことは難しい。

いつでもいつの日も

自分にムチを打ちながら

日々精進することが

大切なのである。

ムチを打つことに疲れて

アメが舐めたくらなったら

アメを欲しがるよりも

そのムチをアメのように舐めれば

いいのである。

ほなまた