現実逃走避行

ときどき過去に

戻りたくなるときがある。

未来に行きたい

とは思わずに

なぜだか過去に

戻りたくなるのです。 

過去に戻りたくなるときは

多分

今に満足できていないか

物事が上手く進んでいないか

そんな今からの

現実逃避なんだと思う。

別に過去の栄光に

すがるわけでもなく

ただ

何も考えないで

自由に生きていたあの頃に

ふと戻りたくなるだけ。

過去は今みたいに

便利な世の中ではなかったけど

何となくあの頃の

ほろ苦いセピア色の思い出を

掘り返してみたくなるだけ。

あの頃があるから今がある。

今があるから未来がある。

今自分の周りにいる

大切な人たちと出会えたのも

あの頃の過去があるから。

あと何十年先に

また過去に戻りたいと

思ったときは

今この瞬間に戻りたいと

思うかもしれない。

ときには現実逃避もいいけど

どうせなら

あの頃は良かったではなく

あの頃も良かったと

思えるような

現実逃避にしたいと

思うのである。

ばいなら