哀しきイケメン

自分がイケメンじゃなくて

良かったなと思うときが

時々ある。

どうせイケメンたちは

学生時代から

カッコいいと言われたり

チヤホヤなんか

されたりしちゃって

モテることが当たり前の

学生生活を送ってきて

今に至っているはずだ。

でもそんな

イケメンキャラが根付いてしまうと

意外と大変なことが多いと

思うのである。

個性がないただのイケメンは

余計に大変なことだろう。

その点ブサイクキャラだと

気楽でいられるのだ。

どうせモテないから

鼻から鼻毛鼻クソが

出ていようが関係ないし

歯に海苔がついていたって

笑って済ませることができる。

社会の窓が全開だろうが

堂々とそのまま歩きまくって

頭がハゲてきたって

ハゲはブサイクの象徴だから

何にも気にならない。

もしこんなことが

イケメンたちに起こってしまうと

幻滅される度合いが

ブサイクたちより増してしまうのが

現実なのである。

イケメンキャラになればなるほど

周りの人たちからの

意味不明な期待度が上がり

その期待を裏切らぬようにと

気苦労することだろう。

こんな下らないことを考えながら

自分がブサイクで良かったと

思うようにしている

だけなのである。

ほなまた