単純なパスワード

ネット環境において

自分の秘密や情報が

他人に漏れないようにと

保護するために

数字と英語の組み合わせで

複雑なパスワードを作る。

ネット環境以外においては

個人情報を守るための

唯一のパスワードは

"絶対に言わないで"という

単純な言葉だけのパスワード。

不思議なことに

この言葉のパスワードは

安全だという感覚に

なってしまうものなのだ。

根本的に人間は

他人と秘密や情報を

共有したくなる生き物だから

ついつい話す相手のことを

根拠のない信頼をしながら

"絶対に言わないで"という

パスワードと共に

個人情報を共有してしまう。

秘密や情報が漏れる原因は

パスワードや信頼よりも

記憶や注意力の欠損

ということが

問題なのかもしれない。

本当は口が固い人でも

秘密や情報を覚えてる代わりに

"絶対に言わないで"という

単純なパスワードを

うっかり忘れるときがある。

どうしても

自分の秘密や情報を

誰にも漏らしたくなければ

誰ひとりにも言わないことが

鉄則になるのだ。

しかし

誰にも言わないこを

徹底したとしても

普段の自分の行動や身なりに

大切なパスワードが

ぶら下がっているときが

多々あるから

そんなとき

自分の秘密や情報が

他人に漏れてしまっても

誰かのせいにしないで

隙をつくってしまった自分の

自己責任になることを

忘れてはいけない。

ばいなら