虚無モラトリアム

学校を卒業して

急に社会人になると

学生気分が抜けなくて

社会のルールみたいなものに

戸惑う時期がある。

この時期は

人間としての発達を

社会に対応できるようにする

社会的猶予期間=モラトリアム。

社会人なりたての頃は

社会という環境の中で起こる

何が良い何が悪いを理解できず

混乱することが多い。

そして

学生のときとは違う

自由や時間を束縛されて

責任は全て自分に

のし掛かってくるのだ。

社会人1年目の頃の

学生気分ままならない失敗は

まだ許される甘い時期。

このモラトリアムの期間から

なかなか卒業できないで

3年〜5年以上続けてしまうと

周りの人は呆れ返り

期待もしなくなる。

そんなお局化が進むと

上下関係を気にしたり

公私混同してきたり

変なプライドが邪魔をして

仕事が思うようにできなくなり

全て悪循環になっていくのだ。

最近は高学歴化が進み

性的に成熟しているのに

親に依存する状態が長く

今の日本の社会では

モラトリアム自体が

本来の意味を失って

社会から責任回避をする人が

増えているのが現実。

このモラトリアムという

社会的猶予期間に

何を考えてどう成長していくかで

社会人としての度量が

決まるのかもしれない。

ほなまた