わすれもの

年を重ねていくたびに

忘れものが増えていく。

仕事のスケジュール、

大切な約束ごと、

予約をしていた

歯医者に行くこと、

家の鍵を閉めたか閉めないか、

物をどこに置いたのか、

ちょっと前に言ったことなど

こんなレベルの忘れものは

日常茶飯事。

そんなことより

やる気と期待に

満ち溢れていた頃の初心、

誰にでも素直で

擦れない純粋な姿勢、

物事や人に対する好奇心、

1番近くにいる人への

感謝の気持ち、

好きだった自分自身など

忘れたことに

すぐ気づくものより

忘れても

気づかないもののほうが

人生において

絶対に忘れてはいけない

重要なことなのかもしれない。

時々

過去と現在の

自分を重ねてみて

大切な忘れものをしているか

確かめる必要があるのだ。

こんなことを言っている自分は

忘れたことも忘れてしまう

どうしようもない

年寄りになっている。

ばいなら